特学から普通学級へ
春日部の竹澤くんのチャレンジ
重度重複の障害をもつ竹澤輝(ひかる)くんが春日部市立中野中1年に転入学した。前に住んでいた宇都市では特学に通学したが、学校は「能力をのばそう」という気持が強く、親たちもその為に特学を選んだ人が多かった。春日部市に転居したのを機に「能力はいいから同年輩の友だちの中ですごさせたい」と普通学級を希望したという。
学校側との話しあいでは「子どもにとって何がいいかというより、安全とか責任とかが優先しているみたいだった。先生がそう言いたくなる気持もわからないではないけれど。」とはお母さんの弁。まずは一歩を踏み出した。
越谷市の「障害者地域適応支援事業」調整会議が7月28日ひらかれ、市が調整した今年の職場体験実習受け入れ先が示された。市役所内では新規の建設部など22セクション、28人。民間では5つの事業所。
Yさんが体調不良と褥瘡で市立病院に入院した。2ヶ月が過ぎるころから老健への転院が浮上した。
医療保険では3ヶ月すぎると病院の収入が激減するしくみになっている。老健はシャバへの復帰施設というたてまえとは異り、入ったらそれっきりという現実がある。
選択肢はあまりない。Yさんは「そりゃ家へ帰りたいさ」と答えるが、88才の母が待つ家へ帰ると「たれ流し」になると思っている。
医者も、「家に帰るのがベスト」といいながらそれも無理だろうと思っている。
介護保険や支援費など個別支援の制度はそれだけでは地域での生活は送れない。
病院から紹介された老健からは「お断り」の返事がきた。MRSAに院内感染していたからである。ここしばらくは市立病院にいられそうだ。「幸い」にも院内感染して……。