インフルエンザ予防接種・新薬に走る背景は?
「風邪を引くいのちありしと思ふかな 後藤夜半」
鳥インフルエンザの影にかくれてしまったが、ヒトのインフルエンザはどうだったのだろう。
今年の特徴はふたつ。ひとつは、予防接種をうけた人が多数にのぼったこと。予防接種をうけた人は4人に1人、3000万人という。かつて法律により子どもに集団接種していた時が、国民の3割というから、結構すごい数といえる。
もうひとつは、インフルエンザを発症した人にタミフルという新薬が膨大に使われたこと。
N・H・Kでどこかの教授が「タミフルの世界の総生産量の7〜8割を日本で使っている」といっていた。薬の使われ様としては尋常ではない。タミフルはインフルエンザの特効薬といわれているが、その作用はインフルエンザウィルスがヒトの体内で増殖するのを抑制することにある。特効薬といっても治す薬ではないのである。薬の臨床試験でも、タミフルをのんでいた人は、プラセボ(にせの薬)をのんでいた人より、一日早く治りがよくなったという程度のもの。副作用は少いといわれているが、たくさん使われるようになり、いろんな副作用が報告されはじめている。薬を使った時に、自然にかかった時のように抵抗力(抗体)ができているかもわかっていない。
国をあげて新薬の臨床試験をやっているような観もある。
「ふつうのかぜよりも症状が重いかぜ」であるインフルエンザに過剰に反応して、予防接種や新薬に走ってしまう背景は何なのだろう。
2月20日越谷市新障害者計画策定懇話会に市から出された施策案に、就労支援センターの早期設置が盛り込まれた。
障害者の職場参加を考える会(鈴木操会長)がかねてより要望していたもの。