施設への道 加速の介護保険
特養増えれば待機者も増える
介護保険が始まって4年。春日部市ではこの4年間で特別養護老人ホームが210人から352人、老人保健施設が100人から200人と施設が急増している。
春日部市の介護保険相談員のHさんによると、「70人の特養が4月にオープンしたが、すぐに満床。在宅生活への支援をするはずの老健も療養型の病院が特養への移行がほとんど」だそうだ。
介護保険の始まる前の98年には、県内の特養の待機者は1662人だった。それが昨年度は5800人にはね上った。
措置の時代と異なり、介護保険では一人が複数の施設に空き待ちを申し込むこともできる。宮城県の場合待機者数は実数の1.6倍という。
これに対し上田県知事は、現行ゴールドプランの特養整備目標を更に2500人以上上回る目標を掲げた。また待機者が増えるだろう。
特養はつくればつくるほど入所希望者が増え、結果として施設が足らなくなる。それでまた施設が増える。悪循環は終りがない。
越谷市は旧東電跡地に、来年4月から産業雇用支援施設をオープンすると発表した。計画では、1・2階にハローワークが入り、3・4階に市の担当課、シルバー人材センター、障害者就労支援センター(仮称)が入る。(毎日4・28)
障害者就労支援センターは、職場参加を考える会(鈴木操会長)が市に働きかけてきたもの。
同会運営委員会では、ハローワークと異る障害者の就労や職場参加の道を探っていきたいと準備をはじめる。同会は5・29一時より県立大で定期総会を開く。記念講演は、箕面市障害者雇用支援センターの東良太郎氏。