小さな新聞7月号(月刊わらじ連載)


越谷養鶏流スローライフを
CILわらじ総合協議会総会で鈴木操さん

 6月26日CILわらじ総合協議会総会がひらかれた。出席者は50人余。
 総会に先立ちNPO・障害者の職場参加をすすめる会代表理事の鈴木操さんの「働く」ことをテーマにした講演があった。鈴木さんは越谷の代表的産業である養鶏業の○ウの社長。越谷養鶏の歴史をバックにした街とくらしの変遷を語ってくれた。これまで足をひっぱる存在を別のところへ囲い込みながら経済成長を進め、家族が地域のしがらみをたちきりながら「個人」という価値を至上のものとして経済を追求してきた結果、現在がある。
 しかし、その結果はどうか、と鈴木さんは問う。生活水準はそう高くならなくてもよいという発想への転換が問われているのではないかと。そのように共に暮らすと考えれば、障害者も一緒に働くというのも自然ではないか、と鈴木さん。
 つづいての総会では、まず昨年度に集中的に検討された「総合的生活・社会参加支援プロジェクト」の結果が報告された。昨年度から今年度にかけて、デイケア・パタパタの働くことを軸とした活動のみなおしや、通所授産施設べしみでの授産みなおし、職員を中心とする大幅な人事異動について討論が集中した。
 また、支援費・障害者自立支援法など国レベルの社会状況の変化、越谷市の就労支援センターの設立などがからまっておきている諸問題についても活発に話し合われた。
 承認された今年度の活動計画の柱は次の通り。
 @おとなになってから社会参加に取り組むのではなく、子どもの頃から地域で共に育つこと大切さを大事にし、学校・教育を軸とした取り組み、A就労を軸とした取り組み、B暮らしを軸としたと取り組み。