現代版『直訴』 障害者市民ネットワーク総合県交渉
子ども含め一人一人が体験背景に語る
8月30日、31日の2日間、埼玉障害者ネットワーク(野島久美子代表)と県との総合県交渉が行われた。県側は住宅課、教育局、交通政策化、人事課、雇用対策課等。
学校問題で、松森たける君(小4・吹上町)は「『付添いがなければ林間にいけない』とか『(学区からいけば全員同じ中学なのに)中学はどこにいくの』と担任からいわれた。そういう言葉はやめてほしい、ぼくも皆と一緒にいきたい」と訴えた。六澤成美さん(中3・さいたま市)は、「担任から『養護学校に行きなさい』といわれた。ふつうの高校に行きたいのに」と訴えた。子どもの発言は総合県交渉で、はじめて。
デイケア・パタパタからは森住由香里、伊藤峰子さんが発言。
森住さんは、養護学校の中で、別々のカリキュラムで分けられていたことや、タクシーの乗車拒否を訴えた。伊藤さんは、「県の知的障害者を対象としたホームヘルパー3級養成講座を受け、特養で週2回働いたが、補助金が切れると同時に首になった。働きたい。」と訴えた。
総じて杓子定規の例年どおりの回答が目立った。
人事課は、1987年以降毎年行っている知的障害者の実習を、職員採用につなげることなく、今後もただ続けるだけ。
障害者福祉課は、施設利用者の社会参加や就労経験に際して、他の福祉サービスとの併用は、重複するからだめ、等。
対する交渉主体のネットワーク側も、問題を整理しつめていくという課題を今後に残した総合県交渉であった。
2005年わらじ夏合宿で現地の長生共に生きる会、大網共に生きる会、KOKOKARA会、視覚障害者のボランティアサークルの方々との交流が行われた。