小さな新聞7月号(月刊わらじ連載)


「教育のノーマライゼーション」のおとし穴
「補助員」が増えただけ「親の付添い」も増えた」

 越谷市教委とTOKO(東部地区教育懇談会)との話し合いが六月三〇日にもたれた。普通学級に通学している人が現在抱えている共通の問題は、補助員・付き添い問題。補助員がいない時は親が付添わなければいけないようになっている。親が付添わなければ行事に参加させないという対応はやめるようにと、教委に申し入れた。
 春日部市教委との話し合いは、7月10日にもたれる。


CILわらじ総合協議会開かる

 CILわらじ総合協議会総会が6月25日開かれた。
 日吉さん(越谷市)の日常生活支援を求めて市役所に日参している話、坂庭さん(春日部市)全身性介助者の登録に行った時の話、橋本さん(越谷市)の結婚相手を探している話など、様々な話題が飛びかった。


想――医師意見書って?

 Nさんに頼まれて、障害者自立支援法の障害程度区分認定に必要な医師意見書を書くことになった。
 在宅の健康な障害者は、かかりつけ医なんていない場合が多い。Nさんも以前かかったことのある医師に頼んだが断られ、医者なら何科でもよいということでおはちがまわってきた。この意見書は、定められた様式があるのだが、介護保険の要介護認定がベースになっている。要介護認定をうける高齢者は、たいがい医師にかかっている場合が多いので、書類も比較的書きやすい。それでも医者というのは患者さんの在宅生活というのはイメージしにくい。
 この意見書の様式からうかびあがってくるのは、現在介護保険を利用して施設や在宅で生活している高齢者の姿で、障害者自立支援法がめざしている障害者の生活や社会参加、就労というようなこととはずい分かけはなれている。「できる・できない」ということをいくつ集めても、現実その人をイメージできないと思うのだが。困った。(H)