小さな新聞10月号(月刊わらじ連載)


共に学ぶ体制整備を 9・24ノーマ教育進めるつどい
県議会から国へ意見書提出の請願

 「共生社会の実現に向けてーー障害を理由に分け隔てられることなく共に育ち学ぶ教育を!!」の集会が9月24日行われた。
 「障害者自立支援法は、分けられた場を効率化することが就労や自立につながるという思いこみで閉ざされた世界をさらに拡大する」という山下浩志さん(わらじの会)の問題提起を受けて、自民党、公明党、民主党、共産党、地方主催の会の県議員がパネルディスカッションをした。この集会を踏まえ共に学ぶための条件整備を国に求めるよう請願が提出され、12日の本会議で採択される見通し。


「働く」市民講座

 CILわらじ総合協議会市民講座が開かれた。「働くを知る」をテーマに、鈴木照和さん(春日部市)が、仕事、組合活動、生活を語った。


想―ー発達障害

 二才半の子どもが中耳炎で受診した。2回目の受診の時、「もういいですよ」というと、母親が「耳は聴えているんでしょうか」と聞く。「新生児聴力検査では大丈夫といわれたのだけど、言葉がでてこないので。保健所では発達障害といわれて、小児医療センターに行くことになっている」という。
 「言葉っていうのはずい分個人差があって、なかなかしゃべらなかった子が四、五才になって急にしゃべり出すこともあるし……」というと、初めて聞いたというように「そうなんですか」と言う。たしかに一回目の受診の時は、泣いて手足をばたつかせていたけれど、二回目の時は結構すんなり耳を診せてくれた。。こんな子はめずらしくない。がまんができない、いやな時は暴れる、大声をあげるなんてことはふつうのことだ。
 「発達障害」という便利な診断ができたために、枠からはずされた子どもはピックアップされていく。でも、考えてみれば小さな子どもはみんな発達障害じゃない?これから育っていくのだから。