小さな新聞12月号(月刊わらじ連載)


施設利用者も一般職場で共に
六年目を迎えた越谷市事業

 今年の越谷市地域適応支援事業が10月より始まった。福祉施設からの体験的実習も含めて、職場・事業所・街が、障害のある人々とつきあってゆくための事業として6年前から始めた市の単独事業。昨年より障害者就労支援センターが請負って事業を展開している。市役所・公的機関が職場を提供するとともに、民間職場へも拡がっている。
 市内のほとんどの施設・病院デイケアから参加している。
 わらじの会関係では、前田直哉さん(アピタ)、福田珠美さん(イトーヨーカドー)、小林孝夫さん(荻島地区センター)が職場実習している。
 12月13日に中間報告交流会を行う。


藤井さん40年展

 陶芸家・藤井恵美さんの「在スウェーデン40年展」が12月5日から22日までスウェーデン大使館展示ホールで開催中。


想―ー厚労省のつて

 小さな新聞11月号で厚労省が「小児のタミフル服用と異常行動との関連性は認められなかった」と発表したことに触れた。この発表に関連した記事が雑誌に載っている。それによると、そもそもこの調査の目的は、異常行動が脳症の前駆症状なのか、インフルエンザの一般的な随伴症状なのかを調べることだった。医者と保護者にアンケート調査したのだが、質問が不備で、因果関係が厳密には解析できなかった。また解熱剤のアセトアミノフェン服用した群に異常行動・けいれんの増加がみられ、意識障害は有意に増加していたという。(日経メディカル)
 インフルエンザの一般的な随伴症状を調べるなら、薬を一切使用しない場合を調べなければ片手おちである。
 解熱剤を使うことで脳症が発生する率が上るというデータがあるのだから。「タミフルを処方する際には一〜二日は子どもを一人にしないように注意することが大切」とも述べられている。
 都合のよい部分の情報のみをたれ流す厚労省って何?