タミフルの闇は深い
厚労相はタミフルの副作用かくしをしてきたが(本誌06・11・12月号)かくしきれなくなった。
インフルエンザの治療薬タミフルを服用後、異常行動をおこし転落事故や死亡があいついで報告され、厚労相は10代への使用禁止を指示した。しかし、異常行動とタミフルは因果関係がないという立場は撤回していない。(3/22読売)
この過程で明らかになってきたことは、厚労省が根拠なく「関係がない」と言ってきたということである。
厚労相にあがってきた副作用情報とは、タミフルの輸入・販売元である製薬会社を通して報告されたもの。しかも、副作用が疑われる情報は、2001年の発売以来1763件報告されているが、死亡に至らなかった異常行動については全く分析されていなかった。(3/23読売)
副作用で死に至るのは氷山の一角でその影には膨大な症例がかくされている。
今回10代の子どもには使用禁止とされたが、副作用情報には10代未満の子どもや20代以上の人も含まれている。
しかも、タミフルと異常行動の関連について調べている厚労省研究班の教授や研究所jに、この製薬会社から合計7,600万円の寄付がされていることが明らかとなり、厚労省もそのことを承知していた。(3/31読売)
厚労相は、「因果関係を初心に戻って検討する」というが、今まではなんだったのか。
タミフルを使って重症例や死亡例が減るというデータはない。わかっているのは、一日早く熱が下るがるということだけ。
世界の七〜八割のタミフルを服用する日本は、タミフル依存症ではないか。厚労省の責任は重い。
社会福祉法人つぐみ共生会が委託された春日部市障害者生活支援センターが4月1日かがし座の一角にオープンした。