小さな新聞7月号(月刊わらじ連載)


春日部市障害者計画ヒアリング
共に学び生きる姿勢で意見

 春日部市障害者計画の5年目の見なおしにあたって、ヒアリングが行われた。
 わらじの会からは、野島久美子、吉田久美子、森住由香里、高橋君年さんらが参加。
 知的障害者の全身性介護人制度を春日部市でもしてほしい、市役所内での職場体験を養護学校在校生だけにしぼらずに在宅の障害者にも拡げてほしい、就労や職場体験を行っている施設への支援をと意見を述べた。また、希望すjれば地域の学校に通学できるように。支援員が子ども同志の関係を壊さないような配慮が必要であるということ。障害の早期発見も専門家だけがかかわると、障害のある子を生活の場からひきはなす結果に結びつく等、共に学び生きるという姿勢で意見を述べた。



 ある日の診察室。
 「寝ている時、呼吸が止って、その時の血中酸素濃度が低くなっている……と学校の先生に言われて……。」と母親。
 「え、学校の先生って、寝てるのを起こさないの?」と、とんちんかんな私。
 「今年から養護の高等部にいったんです。リラクゼーションというのか静的弛緩なんとかというのをやってもらって気持よくなって寝ちゃうんです。その時呼吸が止るんで、先生が酸素濃度をはかってわかったんです。」
 たしかに睡眠時呼吸障害がおこり、安眠できないだろうなあ。学校からの連絡ノートにはくわしく書かれている。紹介状を書いて検査をしてもらうことにした。
 うーん。これは「睡眠時呼吸障害が学校で発見された稀有な一例」というのかなあ。ひょっとしたら稀有でないのかも知れない。私が知らないだけかも。
 学校もそこまでやるのかと少なからずおどろいた。
 これもきめ細い教育の成果というのかなあと複雑な私。(M)