小さな新聞12月号(月刊わらじ連載)


地域・職場の歩き方を発見
障害当事者ら飛び込み訪問で職場見学開拓

 9月から始まったNPO法人・障害者の職場参加をすすめる会の「仕事発見ミッション」は、障害当事者らによる地域の小事業所・自営業・チェーン店などの訪問を続けている。
 飛び込み訪問で、会社見学やバイトのお願いをしながら、GSでは洗車の練習や、レストランでは洗い物を体験したり、あるいはスーパーで品物の前出し作業や地域の歩き方などの体験をつみ重ねている。
 困ったことは、「うまく伝わらないこと」「断られる」、だけど、「仕事を探す事が楽しい」、「勉強のためにやっている」と参加者の声。
 12月5日、同会主催の「共に働く街を創るつどい2007」で―障害者たちのわが街発見記!―で報告した。


想――インフルエンザシンドローム

 毎年この時期になると診察室でくり返される問答がある。「インフルエンザの予防接種をしても大丈夫ですか?」「まだ中耳炎なおってないし。それにそもそも予防接種したからといって、インフルエンザにかからないということはないんだし……」「そういえば昨年は家族全員予防接種したのに、全員インフルエンザにかかった。今年はやめようかな」など。
 予防接種を信用しているわけではないけれど、しておいた方がいいかなーと思う人が多い。これは「インフルエンザの予防接種は、重症化を防ぐため。感染しないわけではない。」という厚労省の見解やマスコミ報道のため。
 本当に重症化――インフルエンザ脳炎・脳症のため死亡したり、重い後遺症をひきおこす――を防ぐことができるのか。厚労省研究班のデータでは、予防接種をした人たちの方が脳炎により死ぬ人の率は高いのだが。
 恐怖心をあおりたて、予防接種をすすめるのは、薬害とも言えるのではないか。