小さな新聞4月号(月刊わらじ連載)


弟、友達からの「共に学ぶ」
TOKOおしゃべり会で体験談

 「春休みTOKOおしゃべり会」が3月30日開かれた。TOKOとは、どの子も地域の学校へ・公立高校へ!東部地区懇談会のこと。家族連れも多く、51名の参加。越谷市・春日部市の教育委情報の報告の後、門平公夫さんと辻浩司さんの体験レポート。
 児相元ケースワーカーで知的障害の兄をもつ、「子どもたちは、いま」(埼玉障害者自立生活協会編)の門平さんのレポート、武里団地で育ち、わらじの会の障害者も多く通った幼稚園・小学校に通った辻さんの、今ならさしずめ○○障害とリストアップされそうな子供時代のレポートはおもしろく、興味深かった。
 午後は、三つのグループに分れた。一グループは、武里団地で一人暮らしをする藤崎稔さん宅訪問。小学生熊谷くんは、「普通に暮してるんだとわかった」と感想。他の二グループは、情報交換とおしゃべり。


想――大混乱

 現代版「姥捨て」ともいえる後期高齢者医療制度が始まった。75才以上の人を従来の保険制度から切り離し、年金から保険料を天引きする。医療の内容も、検査等に制限を設けるなど、多くの高齢者を必要な医療から遠ざける。
 ふたをあけてみれば、現場は大混乱だそう。たとえば、慢性疾患を有する人に継続的な医学的管理をしなければならない「主治医」は研修が必要なのだが、いまだにその概要がわかっていないのだ。
 「結局今まで通りにやっているが、数ヶ月後どうなることやら」と都内で開業している内科医。
 保険料の徴収だけがはっきり決まっている。
 医療費の削減を目的にし、高齢者の生活や病気、現場の医療者たちに関係なく机上でつくられた制度。