小さな新聞10月号(月刊わらじ連載)


語ろう高校!希望者全入へ
来年の全国交流 プレ集会開催

 9月19日、「語ろう高校!希望するどの子も入れる高校めざして!」の集りが浦和で行われた。来年10月に埼玉で行われる「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会のプレ集会として企画された。
 開会のあいさつは24年前に高校への扉をたたいた猪瀬良太さん。第一部は、埼玉の高校入学運動24年間を振り返りこれからを考えた。若い現役受検生に連帯して高校受検した藤崎稔さん、野島久美子さん、受け入れた吉川高校で教員をしていた小沢孝雄さん、生徒会の高橋正治さんらも当時を振り返って発言した。「能力主義がさらに深まっていくのと、障害児が高校から排除されていくのは表裏一体」と北村小夜さん。
 東京・千葉・茨城等からも参加。


想――

 診察室で患者さんを診ていたら、受付の人と看護師さんがバタバタと待合室のほうへ行くではないか。何事?と聞くと「気分が悪いと横になっている人がいるので」という。近所のケアホームに住んでいる83歳の人。鼻水が出るということで何回かいらしたことがある。血圧を測ると90を切っている。でも脈はしっかり打っており何とか受け答えもでき手足のマヒもないので様子を診ていた。しばらくして血圧も110となって起き上がれるようになった。服用している薬を調べると降圧剤が入っている。別のある日、70歳代の人がフラフラめまいがするというので調べたがどこも悪くはなさそうだ。血圧が100近くになっている。フラフラは血圧が下がりすぎたためだ。血圧が140という理由で降圧剤を処方されていた。こんなことが増えてきているように感じる。高齢者の血圧をこんなに下げていいはずがない。医療の世界もマニュアルが横行していて、年令に関係なく「正常値」にするために薬が使われるようだ。マニュアルに支配される世の中になってきているのだろうか。