8月28、30日'12年の総合県交渉が行われた。埼玉障害者市民ネットワーク主催のこの交渉は、前身の埼玉社会福祉研究会から25年間にわたり積み重ねられている。総合県交渉の「総合」とは、障害者用の別枠の施策ではなく、県民に関わるさまざまな施業の中で共に生きるという意味。さて、今年はどうであったか。 小さな新聞9月号(月刊わらじ連載)
全員参加の総合県交渉
埼玉障害者市民ネットワーク
6月に行われたネットワーク合宿で要望書の分野ごとに話し合いをし、話し合いをすすめる担当者を決め、合宿後も何度も集って話し合いを続けた。その過程で、漠然と一緒だと思っていた互いの考えの違いを発見し、その背後にある暮らしや活動実態の違いに気づき、自立生活とか共に働くといってもさまざまに異なる活動が生み出されていることが浮かび上ってきた。その結果、県への要望書は分野ごとに様式が異なったり、重なる部分もあったが、問題点を追求して言質を取るというのではなく、自分たちの生活実態を伝えていくということに重点が置かれた。県の職員にどのくらい伝わったかはあきらかではないが、参加者には他者の生活と自分の生活をつなぎ合わせていく面白さが伝わったようである。身近な人々と一緒に生きる関係をつくっていくという「埼玉流」のうねりの新たな構築を感じさせる2日間であった。参加者は、延べ250人。
協同まつり in 越谷
10月20日に行われる「協同まつり in 越谷」は蒲生の今はさびれた商店街を会場として行われる。NPO法人・障害者の職場参加を考える会が実行委員会に参加している。会場となる商店街の近所に、16年前企業ボランティアでわらじの会に来ていた立石順一さんのお宅がある。木下義彰、山下浩志さんが訪ねた。立石さんは5年前にお亡くなりになっており、奥様が歓待してくれた。合宿にとカンパも。