小さな新聞10月号(月刊わらじ連載)


みんな一緒だ!サイタマ
第10回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会

 10月6・7日「みんな一緒だ!サイタマ第10回『障害児』の高校進学を実現する全国交流集会」が国立女性教育会館っで開かれた。全国から240名の参加。
 山にこもりましょう巡業団による同名の劇で始まり、「高校ってなんだ」「高校生活を楽しもう」「高校からつながる社会」「制度と改革『やっぱり高校へ』」の4つの分科会に分かれ話し合った。レポーターは、現役高校生の松森彪留さん、今年卒業した篠田結花さん、熊谷遊TOピアの高橋美香さん、見沼風の学校の猪瀬浩平さんなど若手が務めるなど埼玉流。
 特別支援学校高等部への進学が増える中で、障害を理由として障害児の公立高校への進学は苦戦を強いられているが、それでも分けられることを拒否して扉をたたきつづける話し合いが活発に行われた。


想――
〈facebookよ お前もか?!〉

 フェイスブックに臓器提供の意志表示をする機能が日本でも新たに加わった(9/22朝日)。米・英など12ヵ国ですでに導入され25万人以上が登録したという。もちろんフェイスブックに意志表示しても正式な手続きにはならないが、日本臓器移植ネットワークの正式なドナー登録サイトへのリンクがはられる。最初の一週間で6000人が登録したとか。フェイスブックには「いいね!」という項目しかない。臓器移植ネットは「臓器不足」の解消に少しでもなればと期待している。
 家族が承諾すれば本人の意志に関係なく臓器摘出できるように法が変わってから、脳死とされる人からの臓器摘出は5倍ぐらいになっている。それでも「臓器不足」宣伝は加速している。臓器不足は欧米でも顕著で、ベルギーなどでは安楽死と臓器摘出がセットになっている例があるという。安楽死をさせてすぐさま臓器を摘出し、隣で待機している患者に移植するというわけである。
 命の贈り物!いいね!の陰で進行する実態をしかと見据えなくては。