小さな新聞2013年07月号(月刊わらじ連載)


協働の街づくり語り合う
NPO職場参加をすすめる会シンポジウム

 NPO法人・障害者の職場参加をすすめる会2013年度総会と記念シンポが6月16日行われた。「誰もが共に働く街―市民・自治体の協働は」と題したシンポの第一部は、山下浩志事務局長の「職場参加の経過・こんなはずでは?!が、ひょうたんから駒」、沖山雅子越谷市障害者就労支援センター長の「就労支援の草分けもびっくり・越谷の試み」の話。閉じられようとするドアに片足を突っ込んで仕事にありついていこうと沖山さん。第二部は「障害のある人も、困窮者も、主婦も、若者も誰もが共に働く街づくりと市民・自治体・地域社会の協働」と題してパネルディスカッションが行われた。越谷市職、ワーカーズコープなどそれぞれの立場の人が話しあった。



 ダウン症の日常生活能力の低下を抑制することを目的にした治験が行われる。2011年の厚労省研究班の報告書によると中学を卒業した年齢以上のダウン症の人の6%で動作が緩慢になる、会話がへる、閉じこもるなど、これまでできた日常生活が短期間にできなくなるという。このことが治験を行う根拠となっている。(6・29読売) 使われる薬はアリセプトというアルツハイマー認知症の人に使われている薬。神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素の働きを防害する薬である。要するに神経を興奮させる薬である。この薬をのんだ認知症の人が怒りっぽくなり、攻撃的になり、薬をやめたらよくなったという報告が結構多い薬である。アルツハイマーのあるタイプでは効くといわれているが、それも進行を少し遅らせるというもの。そもそも生活能力の低下というものは、生活の営みの中での環境や人との関係や様々な要因が組み合わさっておこるもので、単にアセチルコリンが減っておこるとは考えにくい。薬によって改善できると考えるのは医療のおごりではないだろうか。