小さな新聞2014年03月号(月刊わらじ連載)


共に働く街を相談者と切り拓く
越谷市障害者就労支援センター体制強化図る

 越谷市就労支援センターが就労支援の見直しに本腰を入れ始めた。
 同支援センターはNPO法人・障害者の職場参加をすすめる会が2005年市から受託を受けてスタートした。この10年間、ハロワークできない人的支援を行う就労支援センターが全国に設置されたが、現在、越谷市就労支援センターが取り組んでいる課題は、全国の就労支援センターに共通している課題でもある。不安定就労が急増し、容易に生活困窮者に陥る社会状況が深まる中、相談支援の場の開設、精神障害者の雇用率算入、発達障害者支援法施行などの環境変化により、相談支援に来る人が急増しており、従来型の相談支援では対応できなくなっている実態がある。「○○もできないんだから就労なんてまだ無理」「雇用の求人はあるけど該当者がいない」「毎日一時間の仕事なんて就労じゃない」等と利用者を評価・指導・支援を待つだけの存在としか考えられなかったり、雇用があっても条件が厳しいので利用者の選別強化になったり、訓練を長期に続けるといったような傾向があちこちの就労支援機関に目立ってきている。結果、引きこもりや福祉・医療への依存から抜け出せない。
 同センターはこのような現状を打開しようと、様々な試みをしている。利用者とともに動きながらその人に合う職場を開拓していく、雇用の枠は限られていても、見学・実習・超短時間就労等あらゆる機会を逃さず多くの人が職場に参加することを支援する、支援員の体制を臨機応変に対応できるようにするなど、相談支援のリニューアルに取り組んでいる。先進的な取り組みで注目される。


偲ぶ会開かれる

 三月八・九日、野沢啓祐・新坂きみ子・吉田昌弘さんとその時代を偲ぶ会が行われました。