『月刊わらじ』2000年11月号表紙

 このところ、持病の心臓が不調で家にこもっていた小野裕子が、この日はバザーの人々の海に身を浸して座っている。「観覧車回れよ回れ 想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)」(栗木京子) わらじ大バザーは、君と我の観覧車。障害のある人、ない人、病気の人、元気な人、若い人、老いた人、ここで生まれ育った人、異郷から来た人……すれちがい、くいちがうから、いのちの風が吹く。一日(ひとひ)が一生(ひとよ)の街づくり。