『月刊わらじ』2001年2月号表紙

 県庁第2庁舎ロビーに、突如「かっぽ神宮」なるおやしろが出現、県職員や来客の善男善女が、お蛇さまからおみくじをいただいて、今年の運勢を占った。といっても、決して新々宗教の布教活動ではなく、社団法人埼玉障害者自立生活協会と社会福祉法人埼玉身体障害者福祉協会からなる運営協議会によって運営されている「アンテナショップかっぽ」の店先でのイベントなのであります。同店は、障害のある人々の社会参加を進めようとする県内各地の作業所や店から交替で店番に来る人たちと常勤1名で日々の活動をしている。店をただ維持するだけでなく、ここの体験を県庁内外の人々に伝え、共に働く街づくりへの協働をアピールするため、季節に応じたイベントを行っている。この店にかかわる人々が、店の名の通り、ゆっくりと大股に歩いて労働社会へ出てゆくきっかけの年にしたいものである。