『月刊わらじ』2002年9月号表紙

 電動車椅子に乗ったバニーちゃんからのラブレター。かわいいリボンのついたお手紙をもらってうれしそうな右側の男性はだれだと思う?なんと埼玉県障害者福祉課の飯塚課長さんなのよ。キュートなバニーちゃんは、わが埼玉障害者市民ネットワークの野島代表。このシーンは、8月21日、さいたま市役所広場から浦和駅前を経て埼玉県庁まで、県内の障害者・関係者90人が趣向を凝らしたいでたちで練り歩いた「ちんどんパレード」のクライマックス。県庁の東玄関前での感動的な出会いというわけだ。…となれば、リボンのついたお手紙の中身は、そう!当然ネットワークの「総合県交渉」の要望書以外ありようもない。「人は特殊教育と福祉のみによって生きるにあらず」というキャッチフレーズで、「障害者のため」ではなく障害のある人もない人も一緒に生きる街づくりを求めるこの交渉が始まったのが87年だから、もう15年の歴史。今年も8月29、30日延べ300人が参加して、いま策定作業中の新障害者プランの中身をめぐる熱い議論があったのさ。