『月刊わらじ』2003年3月号表紙

 生活ホーム・オエヴィスの住人である会沢完(最前列左)・橋爪静佳(その右)ご両人を囲むあでやかでにぎやかなご婦人たちと黒一点の販売集団・トムテの樋上代表(帽子)。今宵は、元マザーズハウス代表でいま瀬戸内海の生口島でみかんをつくっている林屋さん(後列左)と生口島の小学校、中学校に通っている障害のある生徒のお母さん二人(後列右端と前列右から二人目)をオエヴィスに迎えてのパーティーだ。お母さん二人は、学校卒業後のくらしのイメージをつかみたいという思い。小さな島の皆が顔見知りという付き合いの中で、義務教育、高校まではみんなと一緒に学べそうだが、「たたかいとってきたものではないから」(林屋さん)将来のことでは不安もたくさんあるという。この夜は、現マザーズハウスの薄井さん(前列右端)のコーディネートで、橋爪さんの母・静枝さん(中央)や会沢さんの母・まち子さん(後列左から二人目)、そして現CILわらじ総合協議会事務局職員でオエヴィス前世話人の中山さん(後列右から二人目)も集まって、地域ですったもんだしながらなんとか生きている日々を語り合った(樋上さん)。かってわらじの会から出撃した初の障害者事業所「トムテ」が縮小を余儀なくされた92年、トムテの半分を借りて発足した主婦達のリサイクル店・マザーズハウスは93年トムテ撤退の後も事業展開を続け、2年前からは隣の空き店舗も借り、不況知らずの勢い。田舎暮らしにうって出た先人もいれば、現在のメンバーたちも「NO WAR ON IRAQ」等の市民運動にも参加。その元気印マザーズから「親たちも私たちも元気をもらった」と言われ「元気ないです」が口ぐせの樋上さんやや困惑。