『月刊わらじ』2006年4月号表紙

 ヤンキー座りしてヤニ吸いながら笑ってる不良中年たちを激写?!ついに真実が明らかに?! …なんて話ではありません。ここは県庁の一角。3人の方々は、どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会の前代表の門坂さん(左)と、息子さんが県立高校を受験したけれど定員内不合格にされた坂戸市の吉井さん(中央)、春日部市の竹澤さん(右)の二人の父ちゃん。
 17年前、3人の知的障害の生徒が高校の門を叩くことからスタートした埼玉の取り組みは、毎年5〜6回またはそれ以上の交渉を県教育局と積み重ねてきています。その中で、身体に障害のある生徒だけでなく、知的な障害のある生徒も、なんとか受け止めさせて来ました。
 とはいえ、県教育局として各高校での体験を蓄積し、共有化する努力はなされず、毎年度ゼロ地点からの交渉をやむなくさせられています。現場の教員たちはやはり「障害のある子は養護学校高等部」という先入観にとらわれています。入試の直前に障害のある生徒と出会っても、拒否感が先に立ってしまうのはとうぜんのことです。にもかかわらず、ここからしか始まりません。今年もけっきょくコミュニケーションを含むさまざまな介助を必要とする吉井くん、竹澤くんら3人の生徒が最後まで定員内不合格にさせられ、浪人になってしまいました。
 今年の入試をめぐる攻防では、久しぶりに父ちゃんたちの「活躍」が目立ちました。この日も、それぞれの受験予定の高校に対し、高校教育指導課はもちろんのこと、他の必要な課もまじえて働きかけをしてくれるよう、県教育局に出向いて折衝に一生懸命でした。