毎年11月上旬のある夜に行われる「昆布きり」の行事。もう15年前から続けられ、すっかり「わらじ年中行事」として定着している。昆布は北海道厚岸の漁協の青年達の村おこしの産物。2メートルの長さのこの昆布を、わらじの会で3分の1の長さに切り200グラムずつ袋に入れる。最初ははさみで切っていたが、手がしびれて終わらない。ある年こっそりべしみの裁断機を使ったらすぐ切れたが、裁断機の刃がぼろぼろになり怒られた。厚岸の漁師の村上さんに電話したら、それは大変でしたでしょうと笑われ、現地では製材所のような鋸で切っていると教えられ、それからは会員の鈴木さんに電動と手動の鋸で切ってもらうように。荷をひろげると、海の香りが広がって、浜辺のようになる。20〜30人で作業をして、終わった後はごはん。メニューはパスタとサラダとワイン。現在は80キログラムの昆布を400袋に分け、ぶあくやマザーズハウスで販売。安くておいしいと固定客がつき、お歳暮、年賀、おせちなどにピッタリと喜ばれている。 |