『月刊わらじ』2009年04月号表紙

2009年04月号

 こども★夢★未来フェスティバル――4年前の同じ3月、同じ県民活動センターで開かれたこのイベント会場で、斉藤晴彦(写真左から2人目)は、「高校へ行きたい」というチラシを配っていた。今日、両親(右の二人)が語る、「4年間みんなとがんばってきた、卒業させてほしい」と。「子どもの時間は大人の時間に移行するための準備期間ではない。」それ自体が人生の究極の目標だという人もいる(藤原智美)。「子どもは多者をリアルに生き、大人は一者をリアルに生きる」と語る人も(村瀬学)。左の司会はどの子も地域の公立高校へ埼玉連絡会事務局の竹迫和子。学校という支配をあえて共に受ける―人生のかけがえのない時期を生きぬくために。今年は、会場の一角で「共に学び・育つ駅伝トーク」を開いた。みんなが子ども体験を表現した。「見られることは私たちの宿命。いつもどこかで誰かに見つめられて、誰もいないかと思えば自分自身に見つめられて、私は私を生きなければならない。」(石垣りん)