『月刊わらじ』2011年09月号表紙

2011年09月号表紙

 毒を「ン?GO!」 !ドクドク ンゴ!? 「理」抜きの毒りんご? あっ どくんご! そうです。どくんごです。深い地の底からやってきた奇蹟の群れ。能力や適性などはるかに超越したどくんご。時の流れを変え、次元をひねるぐらいは朝飯前。彼らは劇団どくんごと名乗って正体を隠し、テントで芝居をしながら全国を巡り、正義と真実の嘘を暴くため、日夜闘い続けているのです…。月刊わらじ9月号表紙の定番といえば、夏合宿の写真だが、今回はこれ。9月3日、4日の夜、北越谷駅前広場での劇団どくんご公演 「A Vital Sign −ただちに犬−」。わらじの会の有志たちが準備に協力し、最前列に車椅子が並んだ。1983年3月 埼玉大学・衛生短期大学演劇研究会を母胎として発足という同劇団。 1983年は谷中耳鼻科・黄色い部屋ができ、自立に向かってはばたく家準備会の店パタパタがその向かいにできた年だ。はるけくも来つるものかな。衛生短大はいまの県立大学の前身だ。劇の終わりに近く、簡素な背景がしだいに取り払われ、現実の街が向こう側に見えてくる。役者が一人舞台から広場に走り出し遠景に消える。「地域で共に!」だが、そのために拠点という仕切りを作らざるをえない矛盾。夏の交流合宿、多地域でのバザー品集め、ネット合宿、市町村巡礼…われも旅人、かれも旅人。