『月刊わらじ』2012年08月号表紙

2012年08月号表紙

 わらじの会関連の三つの事業体・ケアシステムわら細工、デイケアパタパタ、ぶてぃっくぶあくが統合に向けて動き出している。いずれも「権利能力なき社団」すなわち平たく言えば「運営委員会方式による任意団体」。それぞれ、介助組織、活動拠点、商店というジャンルだが、元はといえば社会福祉法人つぐみ共生会参加のべしみや生活ホーム等も含めて、みな「自立に向かってはばたく家準備会」の活動から必要に応じ分化してきた。この三つが一つのNPO法人を設立するのは、資産や雇用や制度面での必要性はもちろんだが、分業の固定化によっていつのまにか見えにくくなってきた「障害のある人もない人も共に街に出て生きよう」という初心に戻って三つのジャンルそのものをシャフルしてみようという意味合いも兼ねている。具体化に向けては、例により少しずつ一緒に動いてみながら考え合っている。ここは武里駅から2分の商店街の一角でぶあくが統合を踏まえて新たな展開をする上で有力視されている貸店舗。今日は内覧会。活用できれば、かがし座にパタパタが引っ越してわら細工と同居しての活動を展開しうる。活用できなければ?…出直せばいい。口角泡を飛ばす果てしない議論をできるだけ縮めて、からだを街へ!一緒に歩いて一緒に食べよう。とりかえしのつかない失敗はないから、みんなで一緒に失敗しよう。ちなみに、この商店街は、1978年わらじの会発足の直前に10人ほどが団地の当時は市議だった「隠居」(月刊わらじ参照)の家に集まり、お試しで「街に出る会」を実施した場所。この貸店舗のすぐ近くのパチンコ屋に入ったけなあ。