4月13、14日、NPO法人共に生きる街づくりセンター・かがし座の設立を記念する行事が行われた。写真は二日目の市民福祉講座「フクシマ⇔サイタマ いろんな 農 のはなし」。放射能汚染により全村避難を強いられている福島県飯舘村の安齋徹さんをゲストとしてお招きし、越谷市で有機農業を営む倉川秀明さん、うつ病のリハビリを兼ね春日部市の農園で研修する清水賢吉さん、見沼田圃福祉農園協議会事務局長の猪瀬浩平さんとのパネル討論。コーディネーターとして新NPO法人事務局長の吉田弘一さん。安齋さんの出稼ぎ人生の原卿としての「農」、そして他の3人の都市が収奪してきた暮らしの模索としての「農」。それらの「農」が3.11という三途の川の岸で巡り合う。紅白の幕の上に貼りめぐらされたパネルとTV画面を見ながら聞く語りは、さながら絵解き芸「地獄極楽・冥土の旅日記」のイメージ。そもそもこのNPO法人の設立は、新たな場づくりというより従来からあった「パタパタ」、「ぶあく」、「わら細工」を各素材を生かしながら一つのお料理として味わおうというもの。かがし座は芝居小屋と言い換えてもよい。そんな趣旨にぴったりの興行であったな。 |