イオンせんげん台店でくらしセンターべしみが諸団体に呼び掛けて3月に開催した東北復興支援セールで。声をかけカメラを構えたら、「地域活動支援センターパタパタ・藤ケ谷」と「印刷されたプレートを無言でぐっと突き出してピースサイン。そしてにっこり。私、これよ!なんか文句ある?と言わんばかりに。 この瞬間を今月号の表紙に選んだのは、これが4月から施行された障害者差別解消法の国や自治体の対応要領や配慮マニュアルに潜むある種のいかがわしさと、くっきりしたコントラストを示しているからだ。埼玉県の配慮マニュアルを例にとると、文科省にならって「障害のある幼児、児童及び生徒のため、通級による指導を実施する場合において、また特別支援学級及び特別支援学校において、特別の教育課程を編成すること」が「不当な差別的取扱いに当たらない具体例」とされている。そもそもの前提である、分けられた場で個々のニーズに応じた配慮をするのは差別ではないというのだが、その前になぜ場を分けられなければならないのかが不問に付されている。分けた上で配慮をする―そこでは公務員特別採用のように、自力通勤・自力職務遂行が条件にされても「合理的配慮」の枠内だとされてしまうのだ。そのまやかしに惑わされてはならない。彼女のように、存在を投げかけよう。 私はここに生きているよ!一緒に生きようよ。私もあなたも切り捨てずに。 |