『月刊わらじ』2020年03月号表紙

2020年03月号表紙

 今年も恒例の着物市が、わらじ市を併せて、3月1日~3日、くらしセンターべしみで開催された。折しも3月1日は、厚生労働省より「新型コロナウィルスの集団感染を防ぐために」が公表された。「イベントを開催する方々は、風通しの悪い空間や、人が至近距離で会話する 環境は、感染リスクが高いことから、その規模の大小にかかわらず、その開催の必要性について検討するとともに、開催する場合には、風通しの悪い空間 をなるべく作らないなど、イベントの実施方法を工夫してください。」と。国が感染の恐さを強調し、全国一斉休校や各種行事、市議会一般質問まで中止される中で、着物市&わらじ市は予定通り行われ、例年より若干少ないくらいの集客、売り上げを達成した。写真は受付で販売していた「地域とからだ まなざしを問う」(わらじの会編)をPRするパタパタ通所者大槻由佳さん。この本の第2章「インフルエンザのほんとの話(母里啓子)を読めば、なぜ?がわかる。国やマスコミは、悪いものを避け、排除する話ばかり。でもウィルスは人の都合に合わせてくれない。社会ある限り感染は不可避。でもウィルスに感染した人は免疫ができる。集団感染を悪者とするだけでなく、集団免疫をいかに整えるかこそさらに大事なこと。「元気な若者が感染を広げている」といった犯人捜しは差別・偏見を増す。「いま具合悪い人はすぐ医者に行かず家で休養して様子を」といわれていることは、基本的に正しい。だが検査キット、抗ウィルス薬、ワクチン開発の時間稼ぎとしたらまちがい。ハイリスクでない多くの人たちが、薬に妨げられず自然に良質の免疫を獲得してこそ、医療・介護崩壊も防げる。