『月刊わらじ』2020年06月号表紙

2020年06月号表紙

 一社・埼玉障害者自立生活協会(坂本さとし理事長)の定期総会が、5月31日(日)に開催された。新型コロナ感染拡大防止のため当初予定した会場が休館となり、坂本理事長が代表を務める朝霞市の生活介護施設レモンの木で開催した。会員の多数が委任状、書面決済により出席し、会場には理事、事務局員、そしてお手伝いいただいたレモンの木の職員さんたちだけのこじんまりした総会だった。理事3名もZoomにより会議に参加した。写真左は、坂戸の吉井真寿美理事のZoom画面。〇が表示された札を手に持って、議案への賛成の意思表示をしていた。ご子息・英樹さん(地域の小中学校で多くの友達と共に学び県立高校を受験するが6年間も定員内不合格にされた経験をもつ)の声もバックで聞こえた。後日、吉井さんに取材しオンラインでの出会いについて感想をお聞きした。「総会お疲れ様でした。Zoomは初体験でした。3日前に事務局の今井さんに予行練習をやって頂き、はなの樹の事務所で対応するつもりでした。ところが当日、夫が先に外出したため息子を一人置いて外出するわけにいかず、急遽自宅のパソコンでセッティングしました。繋がるかドキドキでした。折角だから息子も登場させようと思いベッドをギャッジアップしてみました。皆さん気付いていないかと思っていました。息子はいつも田舎の祖父母と電話しているので、そういう感覚だったかもしれません。〇のプレートは市販のもの(右の写真)で、イベントなどで言葉の話せない息子の意思表示用に買ったものです。最近はほとんど使うことはありませんが。今回は総会はオンラインを使った新しい形の参加になりましたが、移動しづらい人たちにとっては便利かもしれませんね。でも、私はやっぱり集まり語り合って、お互いの存在を確認しあえるほうが良いと思いました。」