たしかに下表の結果を見ますと、就学指導委の判断と最終就学先がちがっている子供は14人のみで、約12%です。全県ではこの割合が33%ほどになりますので、市町村就学指導委がいかに本人・保護者の意思を無視した判定を勝手にしているかという証拠になります。
では越谷市の場合、どうかといえば、判定を急がないだけで、やはり障害の状況によって適切な教育の場がそれぞれ異なるのだという基本的考えに立った上で、時間をかけて説得しているというのが実情と思えます。1月15日に私達と同市教委が確認しあったような「本来は地域の通常の学級で共に育ち・ともに学ぶことが大切」といった視点に立つ相談・支援に可能な限りでの努力を傾けていたら、27人も盲ろう養護学校に行くといった結果にはならなかったでしょう(春日部市では14人、入間市4人)。就学指導のレールに乗せられた人の数も年々増えてきています。
平成14年度越谷市就学指導結果 就学児・在学児の総数 (2003.3集計) | ||||
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就学指導委の判断 | うち盲聾養護学校に就学 | うち特殊学級に就学 | うち通常学級に就学 | 計 |
盲聾養護学校適 | 27人 (うち就学児20人、在学児7人) | 4人 | 2人(就学児) | 33人 |
特殊学級適 | 0人 | 38人 | 6人 | 44人 |
通常学級適 | 0人 | 0人 | 43人 | 43人 |
判断の総計 | 27人 (うち就学児20人、在学児7人) | 42人 (うち就学児26人、在学児16人) | 51人 (うち就学児で通級27人) | 120人 |