中教審,「特別支援教育」で特別委員会設置 |
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中央教育審議会初等中等教育分科会は2月24 日,特別支援教育について制度的な検討を行う特別委員会の設置を決めた。LD やADHD など軽度発達障害の子どもへの支援の仕組みのほか,障害の重度・重複化に対応し,小・中学校への支援機能を併せ持つ「特別支援学校」(仮称)制度への移行も視野に入れ,盲・ろう・養護学校制度の見直しを審議する。小・中学校での特別支援教育体制の整備としては,通常学級に6.3%在籍すると思われるLDやADHD など,軽度発達障害の子どもに対する支援方法と併せ,特殊学級制度の弾力化を検討する。具体策の一つとして,軽度発達障害の子どもや特殊学級に通う子どもが普通学級に在籍し,必要に応じて「特別支援教室」(仮称)を訪れて,教育的支援を受ける仕組みを模索する。また,教員の専門性の向上策も審議する。盲・ろう・養護学校制度の見直しでは,特別支援学校への統合も視野に入れた検討を行う。特別支援学校は,小・中学校に通うLD やADHD も含めた障害のある子どもへの支援や,就学前の子どもへの教育相談,小・中学校での研修の支援など, 「センター的機能」をもつことを想定している。今夏に中間報告,年内に答申をまとめる。(東書Eネット 「教育界情報」 2004.3 より)