親3人のレポート:なぜ親に付き添いさせるの?

付き添いの現場からの声・声……でも、やっぱりみんなの中で

これ以上関係が悪くなったらという思いで

 入学式の二日前に、担任の先生付き添いについて確認をした。2週間から1ヶ月程度様子を見て、慣れてきたら付かなくてよいというものだった。
 しかし、日がたつうちに、付き添っているのがあたりまえになった。朝 7:30 に家を出て、午後 3:30 に家に帰る毎日。私が体調を崩し、学校を休ませた日もあり、委員会に相談すると、「委員会では、机、手洗い場の設備は整えた。初めから介助員は付けられないと言ってる。」と言われたので、ほかのよい案はないかと聞いたが、「無償では、ボランティアなどだれも来ない。ハイ、ソレデハ!」と電話を切られてしまった。その後、A大学に聞いてくれるとは言ってくれたが、いまだに連絡はない。
 6月になり、先生と私も体調を崩した。そして、感情的なやり取りがあった。かなり差別的なことを、子供本人と他のクラスの子どもの前で、大声で言われた。そして、「今後はお母さんが授業中もそばで見ていてください。特に、長い休み時間は教師の休憩時間なので、めんどうは見れませんから、その時間は特に」ということなので、言われたとおり、私が付き添っている。
 今は、この付添っていることが、強要によるものかと聞かれたら、前に先生に言われた「今年1年間は引き受けたので見ますが、担任はおりさせていただきます。もうこりごりです。」とか、「養護や特学で低学年を過ごし、自立できるようになってから普通級に入れば、先生の手を煩わすことがなかった。」という発言が頭から離れず、学校にお任せできないという気持ちがあるので、正直なところ、よくわからない。でも、私が付き添っていると、子供同士のコミュニケーションが取りにくくなっている。子ども達は、私を介して満里奈と話したり、私と話しているほうが多かったり……先生と子供とのコミュニケーションもない。私と子供で、学校にいる。二人で授業を聞いている。二人だけで……と言う感じで、孤立している。
 せっかく普通級に入学したはずなのにと思うが、「普通級に入学させてもらえたのだから」とか、「これ以上先生との関係が悪くなったら……」という思いが、胸にいつもある。何かよい方法はないかと、社会福祉協議会にボランティアをお願いしたが、いまだに返事がもらえていないというのが現状です。
 子供が笑顔で普通に生活できること、それが私の願いです。 (D)

安全を保証できないと言われたが地域の学校へ

 4月より長男に付き添い、学校に通っています。就学時の相談では、「安全を保証できない」として、養護学校へ行くようにとの判定でした。うちの子は骨・筋力が弱く、転倒すると危険なので、元気いっぱいの一年生の中で過ごすとなれば、注意してみていなければなりません。しかし、子供にとって、ほんとうにその方がよいのだろうか……。
 B小には、姉が通っています。新一年生になる近所の友達もいます。友達づくり、勉強、将来のことも含め、よくよく考えました。本人の希望もあり、地元の小学校へと気持ちが固まりました。
 幸い校長先生は理解のある方で、入学にあたりいろいろ相談にのってくださいました。教育委員会のほうからは、介助員は付けられないということでしたし、最初から本人だけで入学させるというのはかなり不安がありましたので、私が付き添うことにしました。なぜ、介助が必要という意味では全く同じなのに、多動の子には介助がつき、肢体不自由の子にはつかないのでしょう。これはいまだに納得できません。
 一学期が終わりましたが、先生に支えられ、お友達に支えられ、楽しく学校に通うことができました。6月ごろからは、授業中私が言えに帰れる時間も作ってくださり、家の用事もできるようになりました。だんだんと私の手を離れていくことと思いますが、不慮の事故、また担任の先生に多大な負担がかかるのでは、という心配があります。そのようなことにならないように、早期に対処していただきたくお願い申し上げます。 (E)

付添いいやなら欠席でと言われたことも

 C町で地域の小学校へ私どもの子どもは通っております。子供が小学校へ通い始めて間も無く、当時の担任の先生から保護者へ付き添いのお願いがありました。
 私どもは付き添いで学校へ参りました。子供の付き添い以外に、集金袋を預かったり、担任の先生が出張等で不在だったときの先生の代わりや、学校の掃除などもしておりました。遠足では保護者の付き添いが嫌なら欠席でというお話でしたので、私ども親子のみ現地集合・解散で遠足に参加したこともありました。
 小学校3年生になった今も、体力測定や校外学習、プール、学校行事等、保護者へ付き添いの協力のお願いがあります。子供がお世話になっている先生方だからこそ、付き添いのお願いがあるときは辛く、悩んでしまいますし、それ以上に保護者がそれを拒むこと自体、大変難しいことなのです。
 どうか、こうした保護者である私どもの気持ちを理解して頂きたいと思っております。(F)