文科省の「特別支援教育」や厚労省の「グランドデザイン」など、従来タテワリだったさまざまな分野の「連携」による「個別支援計画」が語られていますが、おしきせの「個別支援」はこれまで以上に一人一人が互いに分け隔てられて行くことにつながりそうな気がします。
いま必要なことは、街で息をして、ぶつかって、泣いて、一緒に育ち、働き、暮しあっている人々の実像を踏まえた論議であると思います。絵に描いた餅はもうたくさんです。そんな思いを込め、このたび越谷市東越谷第2公園で開いた「わらじ大バザー」会場の一角で、「共に学び・共に働くまち展」を行いました。
県東部地区の小・中高での育ち合いや職場のようすを写真パネルで紹介。バザーに来たさまざまな人々に見てもらいました。
会場近くに住む現在26歳の中川正嗣さんの生い立ちから現在までの組写真は全部で30数枚あり、この写真展の目玉になっています。その写真の前で中川さん本人(中央)と吉川高定時制時代からの親友・高本さん(右)。
越谷市では、来春、市役所から川を越えて数分のところに設置する「雇用支援施設」の中に「越谷市障害者就労支援センター」を置くことになりました。センター開設を何年にもわたり市長に提言してきたNPO 法人・障害者の職場参加を進める会(旧名・障害者の職場参加を考える会)では、センターが担うべき役割を明らかにするためのシンポを行います。 |
共に学び・働く街展から
10・24の会場に展示されたたくさんの写真パネルの一部を紹介します。
越谷市立鷺代小学校3年生の上 萌笑子さんと
クラスメート(小1のクリスマス会で)
松伏町立第2中学校3年生の綱島健作くん(右二人目)。
2年生の校外学習でクラスメートと。右端は保育園からずっと一緒の親友。
春日部市立武里南小学校1年生の井上満里奈さん。
先生に手伝ってもらい50メートル走。
現在26歳で作業所に週3日通いながら、地区の自治会行事に熱心に参加している中川正嗣さん。
写真は県立吉川高校定時制に学んでいたころの家庭科の授業。
仕事」と「働くこと」を考えるワークショップ(2004.9 職場参加活動センターで)
缶・びんの選別工場で働いていた伊藤峰子さん(写真手前)は
昨年8月に失業しこれからの生活と就労を探っている。