彩の国の教育を考える

障害があっても
みんなと一緒に学びたい
神奈川県の取り組みから〜

 今年度から始まった特別支援教育で、障害のある児童・生徒の教育を受ける環境は、また人々の意識はどように変わっていったのでしょうか?
 言葉が柔らかくなる反面、障害によって細かく分離されていく状態が深刻化しているように思えます。
 大人の意識の中に根付いている「適格者主義」が子どもたちを苦しめていないか? 子どもたちは何を望んでいるのか?
 教育の中心にあるべき子どもたちの現状と、障害があっても分け隔てられることなく受けられる教育を求めて今回は神奈川の取り組みに学びたいと思います。

日時2007年11月11日(日) 午後1:30 〜4:00

場所さいたま市浦和コミュニティーセンター
(浦和パルコ10階) 浦和駅東口前

講師神奈川「障害児」の高校進学を実現する会
柳沢恵美子さん

お問合せ: みんな一緒に普通学級へ・埼玉連絡会どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会
電話048−737−1489(山下) 電話048−942−7543(竹迫) FAX 048−736−7192

2007年10月29日

埼玉県教育委員会教育長様
埼玉県教育委員会教育委員長様

どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会
代表斉藤尚子
埼玉障害者市民ネットワーク
代表野島久美子

要望書

 障害のある子どもたちの高校入学の実現に向けてご尽力いただき、ありがとうございます。
 早くも2学期半ば、高校もみんなと一緒に学びたいと切望し、来年の受験に向けて学校見学や体験、説明会への参加、また高校長との話し合いなど準備を進めているところです。
 さて、前回(7月20日)の話し合いでは、障害のある生徒を受け入れていくための具体的な改善策は示されず、「個別に対応」するという回答にとどまりましたが、高校現場のあること、東京・千葉・神奈川ではすでに受け入れ策が執られているにもかかわらず、埼玉では未だに具体化されていないことなどを認識していただいたように思います。また、総合県交渉(8月30日)においては、「みんなと一緒に高校で学びたいという希望に応えるために教育局として、どのようなことができるか研究する必要があるという」というお答えでした。
 障害のある生徒の立場に立って、障害による不利益をなくし、より公正・公平となるよう具体策を出してください。吉井英樹くんは、受験時の必要な配慮がなされず、定員内不合格にされる、一般社会の理解の範囲の「公正・公平」により不合格にされるといった多くの不利益を被り、二年間の浪人生活を余儀なくされました。このような状況が再度繰り返されることのないよう、また新たに受験する生徒もそのような状況に陥れることのないよう、よろしくお願い致します。

1.前回の話し合いの中で、他県の例も参考にして、校長が受け入れを進める根拠となるように、具体策がないか検討してみたいというお答えでした。具体策を示してください。

2.これまで出された定員内不合格は障害から来る理由によるものであり、2001年の確認にある“それ相応の明確な理由”にあてはまらず、不利益そのものです。2001年の確認を進めていくために、このような理由を認めて定員内不合格を出すことの内容に高校長を指導してください。

3.単位や進級問題を理由に受け入れを躊躇する例があります。受け入れ校の具体的な配慮の例を伝えたり、県としての考えを示して指導してください。

4.本人の要望に沿った受験上の配慮を行うようにしてください。回答を選択式にすることができないのであれば、選択問題をふやしてください。また、「障害のある生徒の・・・」通知について知らされていないという声がよく聞かれます。県民全体に公開する方向で検討してください。

5.高校で共に学ぶことへの理解を広げるために、親・本人・支援者らと協働で企画する研修会を実施してください。

※話し合いの時間を有効に使うために、また参加者が理解しやすいように文書での回答をお願いします。

11月21日(水)14:00〜17:00 県教育局交渉
会場:北浦和・労働会館参加したい方は山下まで