共に学び・育つための就学相談会
( 於・越谷市北部市民会館)
Aさん:春日部市在住。子供3歳。保育園。生後5ヶ月で病気をして、知的な遅れが残った。複数の療育施設にも行っている。就学は2年先。ことばは単語程度。友達と過ごすことで、できることが増している。
Bさん:春日部市在住 子供年中。染色体異常。重度の知的障害 普通幼稚園 単語しか話さないが、幼稚園に通ってから、すごく友達に興味を持ち、手をつないだり、遊びたがる。住んでいる地区には特殊学級がなく、普通学級だけなので迷っている。
Cさん:上尾市在住 来年小学校。いま年長。男の子。2歳上に姉。
Dさん: 岩槻在住 年中 手帳C 3歳のときに、精神発達遅滞、軽度。就学相談に行くと特学ですねといわれる。今は普通学級を望んでいるが、周りの子ができることが、自分がやるとできないとうまくいかないで、苦しんでいる。特殊学級の見学に行ったが、あまり説明してくれなかったので、不安。どこに行っても、先生との出会いになってしまうのか。授業のときに、みんなと同じ課題をやっているのか?別の課題をやっているのか?同じ時間をどう過ごさせているのか。
Eさん:川口市在住。就学相談を受け、親の希望で普通学級を望み、6年間やってきた。中学進学に向けて、地元の中学校は特学なし。ちょっと離れた特学のある中学校に行こうかと就学相談を受けた。決定はまだ。自立に向かって、きちんと教育を受けて生活していくのには、どうしたらいいのか。自信をもってやれるようにしたい。不登校になってはいけないと思っている。
Fさん:吉川市在住 娘5歳、息子3歳。二人とも障害があり、歩けない。上は1歳10ヶ月で障害がわかり、ショックだった。不明。大きくくくれば、脳性まひではないかとのこと。彼女なりに成長して得ていくものをと考えている。3歳前に通園施設に入り、いま3年目。就学前に保育所へ行かせたいと考えている。下の子は、1歳から保育所に入り、健常児の中でのびのびと育っている。知的な遅れはない。
Gさん:さいたま市在住 娘が5歳、年中。保育所。高機能自閉症。通園施設に週1回通園しているが、そこの保護者の会を代表して、就学についての話を聞いてきてくれと言われて今日来た。6,7月に教育相談がある。保護者の1人のお子さんの就学について、学区内と学区外に特殊学級が1クラスずつあるが、学区内は知的と情緒の混合で、情緒障害の子供は、混合だと余計にパニックになるので、第1希望は学区外の特殊学級にした。しかし、学区外への就学を、市は認めない。どう交渉していったらいいだろうかという相談。
Hさん:春日部市在住 5歳。言葉が遅いのと、他の子に興味がないので、小児医療センターで検査、広汎性発達障害といわれる。知的障害があり、特学がいいのかと思っている。いろいろな人の話を聞いて考えたい。
Iさん:12歳の兄がいて4歳児、幼稚園。7月の終わりごろに自閉症と診断される。半年くらい前から市の言葉の教室に通っている。来年は就学のことを考え始めるので心配。市は、養護でも特殊でも普通でも、希望を100%かなえますと言う。そう言われて、逆に悩んでいる。どこが一番この子にあっているのか。本人にとって一番いいところ、のびのびして、自分の気持ちを生かして行けるというか、生活の中から楽しみを見つけられるようなところをと思う。
上の子に手がかかったのにくらべ、この子はとても育てやすいと思っていて、障害に気づかなかった。2歳のとき小児科で言葉が遅いと言われた。乳幼児保健センターの親子教室で、1年間言語指導を受けた。言語は出るが、他の子と関わらないので、心の相談も。いま岩槻の小児医療センター。広汎性発達障害、選択性緘黙(慣れているところではよく話すが、そうでないところではまったくしゃべらない)。すごいショックを受けた。相談すればするほどこんがらがって。出てくる人により、対応がちがう。迷っている。お姉ちゃん本人は、同じ小学校に入学してくるのが楽しみ。まだ姉には弟の障害のことを話していない。どう話していいかもわからず。間もなく就学時健診がある。
子供がいいというところを選ぶのか?親が決めるのか?特殊学級に行くと、手取り足取りやってくれるので、そちらのほうがいいというかも。
2ページにご紹介した新井さんは、この就学相談会にお見えになった方です。トップページの写真にある「わらじの会・みんな一緒のクリスマス」にも、お子さんと一緒に参加されました。「悩みは尽きず答えはまだ出そうにもない」と書かれています。 TOKOの「どの子も地域の学校へ」というのは、「地域の学校」がいいところだからという意味ではありません。新井さんの言うとおり、「どこに就学しても悩みは尽きない」、でもそれは障害のない人たちも同じかも、だったら悩みも希望も一緒に伝え合い、ぶつけあって行こうよという意味です。この就学相談会の場も、正解を示す場ではありません。大人の障害者たちや先輩の親たちの体験、そして手探りで歩いている同輩の親子に出会うことで、迷いながら一歩を踏み出すきっかけが得られればいいなと考えて企画しました。 |