高校行って どうするの? どうしたの?
公立高校を共に学ぶ場にと、連絡会は門を叩き続けてきました。でもまだ狭い隙間がやっとあいた程度。それでも行くのですか?たった3年のことなのに。不合格にされて浪人するくらいなら、養護学校高等部に入って、その先の進路を考えたほうがいいんじゃないの?たしかにそうですね。でもその先の進路って、そんなに安定したレールがあるんでしょうか?障害者雇用のかなりは非正規雇用です。福祉の現場は障害者自立支援法の嵐にさらされています。その時々の社会をどう生きるかが問われます。そんなヒントになれば、高校卒業生の体験を載せます。養護学校に在籍しながらも学校に行けなかった過去を背負った北川さんと、いま大学生の綱島さんです。いずれも(社)埼玉障害者自立生活協会の「通信」よりの転載です。 春日部高校定時制2000年3月卒業生
北川(旧姓・木暮)みずき(さいたま市)
いつも、連絡ありがとうございます。 なかなか参加できませんが、「こんなことやってるんだな.」と思いながら読ませていただいています。 久しぶりに健作の近況をお伝えしようと思い、メールさせていただいています。 高校をこの3月に卒業しまして、4月から大學の文学部で日本史を学んでいます。中学生の時から、日本史を勉強したいという希望を持っていましたので、「やっと、日本史が勉強できる!」といったところのようです。 自宅からだと片道2時間弱かかっていましたので(松伏からだと、新越谷までバスで30分かかるんです)、今月から、一人暮らしを始めました。 障害があることで、部屋探しも難航することを覚悟していたのですが、そんなこともなく、すんなりと決まって、親としてはホッとしました。 親としては、経済的には大変ですが、本人の強い希望がありましたので、それを尊重して、思い切ることにしました。 本人は、まだほんの二週間ほどなのですが、親から離れて自由を満喫しているようです。 無事に4年間過ごして欲しいと願うばかりです。 大学のほうは、体育がどうなるのかな、とちょっと思っていましたが、「コントロールクラス」というのが設定されていて、講義中心のクラスを取ることができました。 身体障害だけでなく、健康上の理由とか、年配の方とか、結構な人数がいるそうです。 では、また、近況報告します 綱島信子 |
TOKOをメールでお送りしている綱島信子さん(松伏町)から上記のようなお便りをいただいたので、さっそくご本人のアドレスをお聞きして、社団法人・埼玉障害者自立生活協会の機関誌「通信」への寄稿をお願いしました。障害者の進路というと、就職か福祉かと考えるのが常ですが、大学という道もあることを紹介してほしいと思いました。
ほどなく健作さんから送っていただいた原稿が以下です。「通信」から転載いたしました。