2009年3月6日
埼玉県立日高高校
校長 野沢 雅美 様埼玉県坂戸市石井2898-13-409
吉井 敏
吉井 真寿美公 開 質 問 状
平成21年度埼玉県立高校後期入試におきまして、私どもの長男英樹が定員内にも関わらず一人だけ不合格になりました、3年間受検し、本人なりの努力を重ねてきましたが理解されず、不合格の理由についても、曖昧な回答で到底納得のいくものではありませんでした。
埼玉県の教育のあり方とともに、今後障害のある生徒の教育を受ける権利がどのように保障されていくのかということにつきまして、以下のことについてご回答をお願いいたします。
なお、3月6日の合格発表の際に約2時間半にわたり説明がありました、それに基づいての質問であるため、文書にするには時間はかからないものと思います、3月11日(水)午前10時半にこちらから受け取りに出向きますので文書でのご回答をお願いします。1. 不合格の理由のなかで、選抜基準に達していないと言われましたが、選抜基準を詳しく提示してください。
2. 税金で運営されている公的機関である県立高校で定員内にも関わらず選抜基準を設けるのはなぜでしょうか?
3.定員内で点数が一般の生徒と大きくかけ離れていたといわれ、一人だけ不合格にされました。学力を基本とした選抜では知的障害のある生徒の障害による不利益を無視することになります。これは差別であり、絶対にあってはならないことです。
4. 不合格を決断するにあたり、校長の裁量でと言われたり、県の制度に沿ってと言われたり、極めて曖昧でした。どの部分が校長の裁量でどの部分が県の制度に従ったのか、わかりやすく示してください。
5. 定員内不合格を出すにあたり、高校教育指導課長との協議が必要という規則がありますが、その規則にのっとり協議した際の内容の記録を示してください。
6.2001年の確約書に記されている「定員内不合格を出す場合にはそれ相応の理由が必要」とありますが、本人の障害以外にそれ相応の理由とはなんだったのか明らかにしてください。
7. 教職員への研修について、日時・回数(研修時間)・内容について明らかにしてください。
8. 「教育環境を整備していくべき学校や教育委員会としては、国の動向を見ながら、受け入れへむけてのビジョンを示す責任がある」はずですが、どのようなビジョンを示されるのか、明らかにしてください。
9. 小・中学校の同級生が高校を卒業し、進学・就職する時になってもなお高校教育から切り捨てられ続けている英樹の意志と希望を受け止めてください。それが「15の春を泣かせない」ために埼玉県が県立高校を増設・整備してきた責務だと考えますが、どのようにお考えでしょうか。